享年100歳でおばあちゃんが天国にいった。
次々と思い出される昔の思い出。
山梨県に住んでいたおばあちゃんの家に
友達を連れてよく遊びに行った。
かぼちゃの煮物がすごい上手で、ご飯が黄色く
なるぐらいめいいっぱい食べたな・・・
トマトが嫌いな友達が庭でなってるトマトを
食べて大好きになったこと、今でもその友達は
時々言うんだ。
「あの時のトマトが本当に美味しくて、あの時食べてから
トマトが食べれるようになったのよ」
いつも、東京に帰る時、門のところでずっと手を振って
くれてたなぁ・・・
「また、くるね」
「気を付けてね」
そんなやりとりをして
一人暮らしをしているおばあちゃんに
私は、時々電話をしたり、遊びに行ったりした。
おじいちゃんが亡くなって、なんとなく一人暮らしに
不安が出てきたんだろう。
茨木県の長男のところに引っ越して
一緒に住み始めた。
でも、そこからが悲劇の始まり。
誰とも会話のない生活になったおばあちゃんは、
ボケ始めてしまう・・・
受験生の孫がいるから、テレビはダメ!
昼間、だれもいないところで、火を使うな!
ずっと部屋にこもる生活が始まった。
山梨では、長い坂道を昇り降りして買い物へ出かけ、
沢山のお友達と話して、いつも楽しそうだった。
踊りの先生もしてたな・・・
厳しい先生だった(笑)
まだ元気だったころ、うちにも良く遊びに来た。
お母さんは、おばあちゃんの好きな食べ物を
知っていて、お肉を良く出していた。
ハンバーグとか大好き^^
甘い物も大好きで、きんつばが特に好きだった。
そんなおばあちゃんは、内臓は丈夫で、
どこも悪くなかった。
でも、誰とも話さない
会話もない
テレビも見れない
そんな生活がすべてを変えていった。
お昼に用意されていたのは、おにぎり2個のみ。
長男の嫁は、冷たいひとだった。
そして、お金を稼ぐために朝から晩まで
働いていた長男は、胃がんで先に亡くなった。
そしておばあちゃんは、施設に入れられる。
良かったんだ。みんな声かけてくれて、
呼びかけてくれて
温かい食事をくれたから
きっとおばあちゃんは、幸せになった。
おばあちゃんは、肉が好きだった。
甘い物も大好きだった。
100歳まで身体は健康だった。
足腰も強かった。
でも、人とのふれあいがなくて
脳がダメになった。
会話がなくて、ボケてしまった。
娘たちの名前も分からなくなった。
身体が丈夫だったからそんな状態で20年も
生きた・・・
人にとって大切なものは何かな?
健康で長生き。
ある日、寝ているように亡くなる。
身体、バランスの良い食事、運動、筋肉
心、精神。
全てが整ってこそなんだな・・・
美味しい物を美味しく食べる。
作ってくれた人に感謝して食べる。
会話をしながら食べる。
お肉も甘い物も良く食べて100歳まで生きた
おばあちゃんからは、沢山のことを教わったな。
ありがとう、おばあちゃん。
今は、天国でおじいちゃんときんつば
食べているかな?
Masumi